冷え性について。Vol.1

早稲田・神楽坂・江戸川橋 ピラティスパーソナルトレーニングスタジオ『LEAP』代表の髙橋です。
今回も見に来て下さり、ありがとうございます!

今回は、お客様からお伺いするお悩みの中から、「冷え性」について書きたいと思います。

冷え性とは?

冷え性とは、人が寒さを感じない温度なのに身体の一部分または全身が冷たく感じて辛い症状のことを言います。
実際に体温が低い状態とは異なり、触ると冷たい=冷え性ということではありません。

冷え性には、上図のように大きく分けて4つのタイプがあります。

Aの四肢末端型は、
手や足など心臓から遠い体の末端が冷えるタイプです。主に若い女性に多く見られ、冷え症の初期段階で自覚症状もあるため気が付きやすいのが特徴です。主な原因は不規則な生活習慣や偏った食生活、過度なダイエットによる食事制限などが挙げられます。
【特徴】
・手や脚など体の末端が冷たい。
・冷えと一緒に肩こりや頭痛が起こりやすい。
・夕方になると足が浮腫んで靴がキツく感じやすい。

Bの下半身型は、
腰から下に冷えを感じやすいタイプです。下半身型の冷え性は下半身の血の巡りが悪くなることで起きます。お尻を圧迫する長時間の座り仕事や、運動不足による下半身の筋肉の衰えなどが血液のながれを悪くします。
【特徴】
・手は温かいが足は冷えている。
・顔が火照りやすく、上半身に汗をかきやすい。
・寒い場所ではふくらはぎから下に冷えを感じやすい。

Cの内臓型は、
隠れ冷え性とも言われています。手や足、体などの表面は温かいために自覚しにくいタイプです。対策せずにいると内臓機能が悪化する原因にもつながります。
【特徴】
・体の表面は温かいのにお腹を触ると冷たい。
・厚着をしていても冷えを感じやすい。
・冷えるとお腹が張るのを感じる。
・体が冷えて寝付けない。
・寒い場所では、下腹部・二の腕・太ももに冷えを感じる。

Dの全身型は、
季節に関係なく全身が冷えていると感じるタイプです。常に寒さを感じやすいために、自分が冷え性と自覚がない場合もあります。放置していると全身機能の低下にも繋がります。
【特徴】
・冷えの自覚症状が乏しい。
・慢性的なダルさを感じる。
・喉が乾きやすく頻繁に水分を摂る。
・目の下のクマや肌荒れが発生しやすい。
・イライラや不安を感じやすく、ネガティブな気分になりやすい。

冷え性になりやすい要因とは?

では、冷え性になりやすい要因とは何でしょうか?

1・筋肉量が少ない
筋肉は人体最大の熱生産器官です。筋肉は、体内に存在する臓器や組織の中でも多くのエネルギーを消費し、基礎代謝の約22%を骨格筋が占めています。筋肉が伸縮することでポンプのように血液を体の隅々まで循環させて体を温めます。
特に女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、作り出される熱量が少ない上に、ポンプの力が弱いため、体が冷えやすいということになります。体の末端まで血液が循環しにくいため、特に手足の末端が冷えやすい傾向になります。

2・ホルモンバランスが乱れ
女性は男性には無い月経、出産、閉経といったライフステージでの変化があり、ホルモンバランスが乱れやすい傾向にあります。ホルモンバランスが乱れると、体温調整をしている自律神経が影響を受けて、血液の循環が悪くなり冷える原因となります。
また、女性ホルモンの量が減る更年期には冷えがひどくなるという方が多くなります。
ホルモンバランスの乱れは女性だけでは無く、男性にも起こりますが、大きな乱れは女性に起こりやすいと考えられます。

3・ストレスの影響
社会生活の上でストレスをゼロにすることはできません。また、感じるストレスの大きさや状況は個々で異なります。
仕事や家事などのライフスタイルに因るものかもしれませんし、外的要因(環境や天候・季節など)に因るものかもしれません。
ストレスを感じると、誰でも自律神経のバランスを崩しやすくなります。自律神経は、リラックス状態が優位になる「副交感神経」と、緊張状態が優位になる「交感神経」の2つがバランスを保って体の機能を調整しています。
しかし、ストレス過多の状態が続くと「交感神経」優位の状態が長くなり、体は緊張状態が続いて抹消血管も収縮を続け血行不良となり冷えた状態を招きます。
また、血液は栄養素や酸素など健康維持に必要なものを運んでおり、血流が悪くなると内臓の働きも悪くなります。

以上の3つの原因が大きく考えられますが、1・2は女性特有の特徴やライフステージによるものですので、冷え性は性別関係ない症状ではありますが、特に女性に多い症状となっています。


今回は主に冷え性のタイプや特徴、冷え性になりやすい要因を書いてみました。

次回も冷え性を取り上げますが、改善について書きたいと思います。

また次も見に来て下さると嬉しいです!